石原慎太郎さんが首相だったら。

石原さんが東京都知事でなく首相になっていたらどんな日本を目指したのだろう?

少なくとも今の政権よりはましな政権になっていたことだろう。


核の共有を議論する時期にきていると安倍元首相が発言し、岸田現首相が即座に議論の必要さえも否定した。


たしか、石原さんも核シェアリングを提案していたような記憶がある。


あの時は大した議論になることもなく、国民も白い目で見ていたような気がする。

今回もまた同じように真剣に議論することもなく、なかったことにしてしまうのだろうか?


議論しない理由は、唯一の被爆国で、非核三原則を堅持するからだそうだ。

なぜ堅持するかと言えば、1955年に制定された原子力基本法があるからだそうだ。


その三原則の実態は、アメリカからの核は持ち込まれているので、実際には二原則くらいだろう。

加えて、現実にはアメリカの核の傘に守られているにもかかわらず、核など要らないというのは、普通に考えれば筋の通らない話だ。


例えて言えば、ナイフを持った暴漢に襲われた女の子(男の子でもいいけど)が、ナイフを持って助けに入った人の後ろで守られながら、ナイフは駄目!と言っているようなものなんじゃないか。


こんなところにも本音と建前がはっきりと出ている。


北朝鮮核兵器の開発、チャイナの核弾頭ミサイルの保有数の激増、核攻撃を匂わす独裁者の登場など、制定当時とは世界の核兵器の状況も変わっている。


領土の拡大を武力を持って行う、独裁軍事国家群に日本は囲まれている。


尖閣列島には領土問題は無い。と言いながら実はビビりまくり、アメリカが尖閣日米安保の対象と言ってもらい、ホッとしている。


本音と建前の違いをよく表している。


核共有の議論の根底にあるのは、日本の国土と国民を今のままで守ることができるのか?

であろう。

そのことに全く触れることなく、法律があるから議論しないというのは、一国の首相としてかなり無責任な話ではないのか。


77年間、国を守ることなど頭に片隅にもなかった国民を代表する方らしい発言だが、今や国民の方がはるかに国を守ることの大切さに気がついているのに、かなり鈍い人だと思う。

まぁ、軍隊ではなく自衛隊と言って平気な顔をしているのだから、今更って感がするが。


石原さんはさまざまな発言で物議を醸した人だった。

作家でもあったので言葉を大切にした方なのだと思う。

自分が発した言葉と本人の思いや思考が矛盾するようなことは、きっと出来なかったのではないのかなぁ。


私たちもいろいろな人と関わって生きている以上、本音と建前が必要な場合もあるだろう。

しかし、いざ覚悟を必要とするような場面では本音で勝負していれば、最終的には信頼される人間になれるんじゃないかな。


もし、核共有の議論は必要だと思うなら、首相官邸に「議論をしない貴方は無責任だ」とメールを送ろう。

首相官邸意見箱

www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html