原爆の日に思うこと。
広島と長崎に原爆が投下されてから、77年の時が過ぎた。
世界はユダヤ人を虐殺したナチスドイツを非難するが、我々日本人は原爆を投下した、アメリカを非難することはない。
何故だ?
おまけに、原爆死没者慰霊碑には「過ちは繰り返しませぬから」と、原爆が落とされたのはあたかも日本人が悪かったから、と刻んでいる。
殺害方法に違いはあれど、罪もない一般市民を大量虐殺した人道的な罪はナチスもアメリカも免れることはできない。
ユダヤ人は徹底的にナチスの行為を非難し続けているが、日本国民がアメリカを非難することはない。
したがって、アメリカが日本に謝罪することもない。
アメリカとの対立や分断を主張しているのではない。
チャイナなどの専制国家がその強権的統制国家権力の力で台頭し、自由と民主主義国家がその民主的合意形成の脆弱性の中で一時的な衰退期を迎える今、日米同盟を堅持することは、日本にとって特に重要なこと。
その上で、近いうちに起こるかもしれない危機に備え機能する同盟関係を作り上げるためにも、日本が真に独立した国になる必要がある。
アメリカが日本に謝罪することは将来的にもないだろう。
しかし、14万の無辜の民を一瞬にして虐殺したアメリカの罪を糾弾し謝罪を求め続けること。
それが当然と思える国になることが、真の独立した国家への一歩となる。