安倍さんの灯したあかり。
国民の意思が、国葬を決定させた。
国葬の決定には、安倍元首相の遺志を継ぐ国会議員、関係諸氏の努力があった。
そのご尽力に感謝申し上げる。
併せて、安倍元首相の功績に共鳴する多くの国民、一人ひとりの心がひとつになり、岸田政権を動かした素晴らしい結果である。
聞き耳を立てる岸田政権。
次期台湾総統の可能性が高い頼清徳台湾副総統の葬儀参列。
岸田政権が頼氏の訪日を断るようなことがあれば、岸田政権への幻滅が生じるのを感じ取ったのだ。
半旗掲揚の件も然り。
かように岸田政権は、安倍さんを慕う国民の意思を慎重に聞き取っている。
裏返せば、プレッシャーに弱い政権である。
今後も岸田政権の政策には、国民の意思でプレッシャーをかけ続けることが大事だ。
あの岸田首相の涙は本物。だが。
7月14日の会見を見る限りは、安倍元首相の遺志を引継ぐ気持ちはあるのだろう。
しかし個人の感情と国政は別物。
保守であり積極財政派、親米の安倍さん。
リベラルで、緊縮財政派、親中の岸田首相。
安倍さんが望んだ日本の姿と岸田首相が考える日本とでは、その姿が大きく異なる。
そして彼もまた多くのくびきを負っている。
このほとぼりが冷めたら……。
緊縮財政派を中心とする多くの取り巻きが、そう考えていることだろう。
当面は反中、親台湾の姿勢を鮮明にしている岸防衛大臣の処遇を注視していきたい。
国葬をガス抜きにしてはならない。
安倍晋三元首相の国葬が国民のガス抜きになるよう謀っている輩も数多くいる。
国葬にしたのだから、その他のことは岸田政権のやりたいようにやる。と見ることもできる。
今後3年間は国政選挙もなく、財務省緊縮財政派の目論む政策を進めるだろう。
安倍さんの灯したあかりを大きな輝きに。
積極財政派の先頭に立ち推進した安倍さんはもういない。
安倍さんが私達に灯してくれた、希望のあかりを絶やしてはならない。
さらに輝く光にしたい。
7月の雨の中、多くの場所で名も無き多くの人々が献花された。
秋の国葬にあたり、政府でもなく、自民党でもなく、経済界でもない、名もなく、金もなく、権力もない、ただただ安倍さんの志に共鳴している市井の人々の声を国葬の場で代表する御仁が欲しい。
故人を偲び、心静かにお送りする場に不謹慎な話だとお叱りを受けるかもしれない。
しかし秋までの数カ月、岸田政権にプレッシャーをかけ続け、安倍さんの遺志を正統に受け継ごうとしている議員の方々をサポートできるような仕組が必要だ。
多くの国民の気持ちを一片の鏃に込めれば、その力は強力なものになるだろう。
岸田政権の暴走を止める声を政権に打ち込むことができるお方は居られないだろうか。
どなたが適しているのかはわからない。
自ら声を上げることはなかなか難しい。
相応しいと思われる方々に、それぞれがお声がけされたらどうか?
遺志を継ぐ方々を照らし、後押しする。
領袖を失った清和会の方々は今後、試練の時を迎えることになる。
清和会に限らず、真に安倍さんの遺志を継ぐ議員、言論人には少なからず逆風が吹くことだろう。
勿論そんなものに動じる方々ではないことは承知している。
安倍さんを慕う多くの国民が、安倍さんの灯したあかりを心に掲げ、真に遺志を受け継ぐ方々を照らし続け、後押しできる仕組みを国葬を機につくれないものだろうか。